それはそうと、コストということを思う。
「暴力というのは、いちばん安いやり方なんでね」
と、かつて吉本隆明さんが言っていた。
たとえば親がこどもになにかさせようとするときに、
しなかったら痛い目に合わせるぞだとか、
自由を奪ってしまうような暴力を使うことは、
最もコストをかけずに、目的を達成しようということだ。
「ことば」の世界も
それに似てきているように思う。
なにかのものごとを
本気でやった人ならわかるだろうが、
なにをするにも、
必要な知恵と汗の分量は相当なものだ
(そしてそれをだいなしにするのは容易い)。
まだ、インターネット全盛の時代なのだけれど、
ここでの
コストのかからないコミュニケーションは、
「安物」なのではないかと、
人は思いはじめている。
ネットの向こうの「人間そのもの」を見ている。
そして「人間そのもの」をつくるコストは
高いよー。
「夢に手足を」。
手であり足であるようなことへの敬意を。
本当に頭がいい人というのは難しい漢字や専門用語を使いませんね。
ミツコでもわかるひらがな文いっぱいで書いてくださるのですが、
時たまチラッと.....凄いな、って感じさせてくれるんですよね。