調べたら1969年だったらしいのだが、
『ピーターの法則』という本がちょっと流行していた。
当時のサブタイトルが「創造的無能のすすめ」だった。
どういうわけか、これをぼくも読んでいた。
ぼくは、その本の内容を
約一行に集約して覚えた。
「人は、ほめられたところにとどまりやすい」である。
なにか「ほめられるような得意なこと」
があると、
やがてそれが認められることになる。
そして
「もひとつ高いところから見て、活躍せよ」
と期待されることになるのだけれど、
実際には、
「もひとつ高いところから見る」
にならず、
前々からの
「得意なこと」
に激しく停留しまうことが多い。
つまり、
有能だということで段階をあげると、
有能だったはずの人が無能のレベルに立ってしまう。
しかも、
「もうひとつ高い」
に行かないようにする
おまじないのようなことばもある。
「得意なことをしっかりやって貢献しよう」、だとか、
「人に背中で学んでもらおう」だとか、
「むつかしい局面になったら原点に戻るんだ」とか。
まったくそのとおりだとも言えるし
ずっとそれでいいのかよ、という気持ちもある。
先の次元に行くのは、簡単ではないのである。
ずっとそれでいいのだよ、の「💀はてな互助会」w