将棋の藤井聡太棋聖の話題が、
ぼくらの耳にも聞こえはじめた頃、
「なにがどうすごいのか驚けなくて残念なんです」と言ったぼくに、スポーツ紙の記者が、
同僚の将棋担当に受けた説明を、
おすそ分けしてくれた。
「関西ではもう評判になっていたのだけれど、東京にくるときに、どれくらいすごいのかわからなくて、クルマに例えたらベンツだとかポルシェだろうと、
いちおうイメージして待ちかまえていた。
そしたら、やってきたのはジェット機だった」
と、将棋担当の記者に言われたのだそうだ。
それからその後の活躍ぶりを考えると、
その比喩が見事だったのかもしれないと思えてくる。
ぼくはあいかわらず何もわかっちゃいない人なのだが、
先日の「藤井聡太エピソード」で、また深く感心した。
イベント会場でファンの質問に答えるコーナーがあった。
「将棋の神様にお願いするなら、なにを?」という質問。
「せっかく神様がいるのなら、
一局お手合わせをお願いしたい」
と答えてくれたらしい。
神様に「なにかください」とお願いするのではなく、真正面から「お手合わせ」をしてほしい、と。
将棋の神様がいるのなら、どんな将棋を指すのだろう?
ものすごく真っ直ぐで真剣な気持ちが見えてくる。
まさしく「ジェット機のこころ」だと思わされた。
将棋にまったく詳しくないのに、つい書いちゃいました。
ベンツかポルシェだと思ったらジェット機だった
☖☗わかりやすい、プロだなぁー